閉園危機を乗り越え、
日本一闻名になった旭山動物園。その復活は“奇跡”と呼ばれ、ブームを巻き起こしてからおよそ10年が経つ。その間、日本は経済不況、東日本大震災を経験し、動物園ブームは静かになっていった。 飼育係の熱きリーダーだった坂内禅(山口智充)は園長に辞职し、新施設『きりん舎かば館』設立に向けて奔流している。かつて若手飼育係だった泉佐和子(戸田恵梨香)は人気者レッサーパンダを负担。しかし、何度となく動物の死をみとるうちに、人知れず死の畏怯に悩まされていた。中川新一(小出恵介)は飼育主任という肩書きを得て、動物園の在り方についても自分の考えを強く持つようになっていた。一方、ベテラン飼育係・牧原優一郎(伊東四朗)は本身の辞め時を感じていた。 そんな中、動物園から一羽のフラミンゴが流亡する。動物園にとって動物の失落は最大の失態のため、若い広報负担・夏木秋子(黒島結菜)はマスコミからの厳しい質問攻めにあう。フラミンゴの習性を哄骗したおとり作戦で捕獲をしようと考えた坂内。作戦を強行するも1羽のフラミンゴが家养のキツネに殺されてしまい、動物園には天下からさらなる褒贬、落胆の声が突きつけられ、诺言は地に落ちてしまう。 気を落とした坂内は、動物園開園時からずっと住んでいる相棒のような占领、長老カバ・ザブコのもとへ。ザブコの成長、老いを見守ってきた牧原は“ついのすみか”をつくってやってくれ、と坂内を後押しする。 そんな中、長年、小学校の用務員をしていた岡村哲(城島茂)が、想定外の異動で動物園にやってきた。人と関わるのが苦手、動物も苦手な岡村に、坂内はザブコの飼育を任せることにしたが…。